「伊賀忍者の小道具」五つの謎 伊賀忍者特有の履物を装ったこの創作物は、忍者の思考回路を現代風に照らして工夫を重ね、忍者の小道具として創作したもので、古の日本文化に溶け込んだ忍者の謎を解く一助になれば幸いです。 ①忍術の極意の中で、重要なひとつにあげられるものに、逃げる術(遁法)があります。敵から襲撃をされた時などに素早く逃げなければ命を落とすことになりかねません。そのため、急いで履ける履物が必要と想像します。そこで、今回この忍者の「遁法」をモチーフにした逃げ足素早くという忍者の奥の手を現代風に創作しました。 ②気づいていないと見せかけ襲撃させ、武器を持たず丸腰で逃げる忍者の行動は、敵への油断の誘い水で、実は足裏に手裏剣を隠して攻撃に転じるという意表を突く罠を仕掛けているのです。それを、忍者に代わって現代風に創作しました。 ③その手裏剣の裏は、水に濡らすと暗号が浮き出るからくりになっていて、仲間の交戦の足跡を知る手掛かりとなり、仲間の無事を確認する判断材料となるよう創作しました。 ④敵の気配を感じた時、履物を放り投げるとその履物が明々と光ります。昼間太陽の明かりを吸収してあり、暗闇で光る仕掛けになっています。それを敵は忍者と思い込み、騙され攻撃をします。その間に忍者は逃げるという忍者のトリックを創作したもので、独創的ですが、忍者自身の護身になり忍者も納得してくれると思います。 ⑤忍者の伝達は全て機密事項です。他人に知られないよう、説明書きも他人にわからなくするため、無字にしてあります。ところが、水に濡らすと文字があぶり出され、読み終えれば文字が消える様、人一倍用心を共有して創作してあります。それは、忍者と貴方だけの秘密です。他人に知られないように気を付けましょう。 尚、その説明書きは、無字とはいえ他人には簡単に見せられませんから忍者と思いを共有して、気付かれないようにと小道具箱の中に間違いなく隠しましたので、まずはお探し下さい。見付けることになれば、そんなはずでは無かった。と忍者も頭を抱えることでしょう。　昭隆作